昨日まで順番に読み返していた『ビブリア古書堂の事件手帳』の新シリーズですが。
ついに、今年3月発売の新刊です。『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』。
今回は今回で面白かった〜!文字通り『継承』の言葉が相応しい1冊でした。
そしてちょっと智恵子の株が上がるの悔しい……。
今巻は1冊通して智恵子、栞子さん、扉子ちゃんがそれぞれ10代の時に関わった謎について書かれています。実在した貸本屋『鎌倉文庫』についてです。
この『鎌倉文庫』にまつわる謎が、3代に渡ってそれぞれ解き明かされていくのです。本当によくできてるなと思いました…。
基本的にビブリア古書堂シリーズは、実在する本のこと以外はフィクションだと作家の三上さんは仰っています。
しかし今回については割とノンフィクションな部分も絶妙に混じっているらしく…。
「へぇ〜!」と思いながらあとがきを読みました…ロマンすぎるでしょ…。
総じて芸術作品(本・アート・映像・音楽…)にまつわるミステリーは本当に面白い…これ以上ないロマンの塊だ。
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今巻では智恵子の過去の話も書かれるのですが、これがまた…ね…。そら恐ろしさはすでにあるものの、今回については人間らしさも垣間見えます。
智恵子の夫…栞子さんの父親についても実際に出てくるのですが、これでまただいぶ『ビブリア古書堂』シリーズの解像度が上がりましたね…。ほんと三上さんは書き方が上手いな…。
ちなみに、前巻のラストにあった智恵子の目論見については今巻では少々鳴りを潜めており…またこれからどうなっていくのかが楽しみですね…!
毎巻、期待を裏切らない『ビブリア古書堂』シリーズ、本当にあっぱれです!
あ〜〜次巻が楽しみだ〜!