LOVE LETTER

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こういう旅エッセイを待ってた『どこでもいいからどこかへ行きたい』

当記事にはプロモーションが含まれます。

 

偶然見かけて知った本、『どこでもいいからどこかへ行きたい』。

 

昨日の『ロンドン・トレジャーハント〜』もそうでしたが、こういうマニアックな旅エッセイがいいんですよ。

 

・ぼーっとしたいときは高速バスに乗る

・夕暮れ前のファミレスで本を読む

・意味もなくビジネスホテルに泊まる

・青春18きっぷでだらだら旅をする

 

帯にもこう書かれているように、本の内容としては上記の通りなのですが。

こういう、有名観光地に行くわけでもない何てことない日常に混ざったような、あるいはその延長線上にあるような旅が好きなのです。

 

 

 

 僕にとって旅行というのは普段しないような珍しい体験をしたくてするものではなくて、ただ自分のいつもの見慣れた日常を抜け出して、知らない土地で行われている別の日常を覗き見したくてしているようなところがあるのだと思う。

——『どこでもいいからどこかへ行きたい』pha著

 

著者のphaさんは、作中で正にこの通り書いていらっしゃいます。

phaさんはとにかく定住していられない、一ヶ所に留まってはいられない性分だとご自身でも語っていて、確かにこの本では最初から最後までそれがわかるような内容になっています。

 

更には、チェーン店を愛していらっしゃるところにもちょっと共感。

やっぱり旅に出ると「旅行に来たんだから」と地元の有名店やそういう所に行くのが良いとされていますが、phaさんは食事も普段と変わらず適当にチェーン店やコンビニで済ますそう。

わたしもどちらかと言えばそういうタイプなので(旅費節約を兼ねたりして)、「そうそう、それでいいんだよ」なんて思ったりして。

ちょっとした休憩や時間潰しについても、小洒落たカフェに入るよりも安定したマクドナルドやスターバックスに入る方が確実だしゆっくりできると思っちゃうタイプなんですよね。わたしも。

 

 

この本には解説がついているのですが、その解説がまた秀逸でした。

解説をされているのは漫画家の渡辺ペコさんです。

 

 自分が何に快、あるいは不快を感じ何を喜びとし、いま何に倦怠を感じ何に挑戦したいのか、phaさんは自分をよく観察し相談している。自分を信頼し、丁寧に扱うとはそういうことなのかもしれない。

——『どこでもいいからどこかへ行きたい』pha著 解説(渡辺ペコ)より

 

この部分を読んで、思わず「そうなのかもしれない」とわたしも思いました。

周囲との同調圧力だったり、世の中がこうだからという外的要因だけで「自分はこうしたいのかもしれない」「これはよくないかもしれない」などと考えてはいないか?

普通に旅エッセイを読んでいただけだったのに、何だかハッとさせられた瞬間でした。

 

いや〜良い本でした。面白かったです。わたしは好きだな。

偶然見つけて興味本位で買ってみた本でしたが、とても良かったです。