ちゃんと腰を据えて観たことがなかった、クリス・パイン主演の映画『エージェント:ライアン』。
改めて観てみたのですが、これってアメリカの作家、トム・クランシーのベストセラー小説であるジャック・ライアンシリーズ原案の映画だったんですね…!(今更)
アマプラで配信されている『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』というドラマシリーズがあるのですが、実はわたしはこのドラマが好きでして…。
なのでジャック・ライアンシリーズについては知っていたのですが、まさかこの映画が同じシリーズ原案だとは思いませんでした…。
(単発のスパイ映画だと思ってました…)
ちなみにわたしは原作を読んだことがなく、原作に基づいて過去に公開された映画たち(ハリソン・フォード主演のやつとか)も観たことがありません。
それにこの映画とアマプラのドラマシリーズは、キャラクターや設定を用いたオリジナルストーリーらしいので、原作や過去作と比較したりはできないのですが…あくまでこの映画単体として書かせていただきますね。
この映画では、愛国心あふれるジャック・ライアン(クリス・パイン)がCIA分析官としてテロと戦うに至った経緯が描かれています。
元々軍人として国に忠義を尽くしていたライアンですが、事故による負傷のため除隊。
その後、CIAのハーパーに国への忠誠心と頭の良さを買われてCIA分析官として銀行に潜り込み、不審な金の動き(=テロの気配)が無いかを探っている、というストーリーです。
クリス・パインのジャック・ライアンもいいですねぇ…。クリス・パインって、『スター・トレック』のカーク船長と言い、有能キャラクターの若かりし頃を演じるの上手すぎじゃないです?笑
無謀で、やんちゃで、情に厚く、忠誠心が高い。そう考えると確かにジャック・ライアン向きではあるのかも。
ちなみに今作では『TENET』と同じくケネス・ブラナーが悪役を演じています。
ケネス・ブラナーの悪役ってほんと、こう…残忍ですよねぇ…。そして最後はあっけなく死ぬ。いやはやすごい役者さんだ…。
しかも今回は監督まで務めていらっしゃいますからね。ポアロシリーズと言い、ほんとすごい御方だ…。
それにしても、ジャック・ライアンシリーズってドラマの時も思いましたが、裏切りそうな上司が裏切らなくて普通にいい人だったりするから最後までドキドキするんですよね…わたしだけ?笑
スパイ映画って、主人公に命令を下す上司が裏切り者パターンって結構あるじゃないですか。
「作戦がバレてる…?内通者がいるかもしれない!」→「上司だった!」みたいな。
今回の上司も怪しさムンムンではあるのですが、普通にメチャクチャいい人でした…厳しそうな割にユーモアもあるし、仕事もできる…いいなあの上司…。
ちなみに演じているのはケビン・コスナー。名前はよく聞くけど…と思いつつ出演作を見てみたら、『マン・オブ・スティール』にも出ていました。スーパーマンの育ての親だ…!
い、いいひとだ……!(単純)
ドキドキな駆け引きもあり、敵の目的を探り突き止める捜査シーンあり、肉弾戦やカーアクションもあり、主人公の恋模様もあり。
スパイ映画の要素が綺麗につまった、最後まで楽しく観れる映画だと思います。