昨日観た『ブラックアダム』からのDCつながりでバットマンが観たくなり…。
ついに、クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト・トリロジー』についてです。
今回は『バットマン ビギンズ』から。
以前『THE BATMAN』の記事でも触れたのですが、わたしはこのノーラン監督のバットマン3部作が本当に好きなんです…。
ノーラン監督のバットマン3部作と言いますと、『ダークナイト』がそれはもう有名ですね。
この『ビギンズ』が公開された当初は、ノーラン監督のバットマンはそこまで話題になっていなかったように思います。
でもこの3部作は、文字通り3作揃ってこその作品…物語だと思っています。
主人公であるバットマンを演じるのはクリスチャン・ベール。
『リベリオン』でガン=カタアクションを見せてくれた方ですね。『ターミネーター4』なんかにも出演しています。
今作でのバットマンは心に深い傷を負い、それでも尚ゴッサムシティを守るために自分を奮い立たせて戦うのですが…。
献身と言うには独善的で、復讐と言うには優しすぎる。そんな相反する矛盾を抱えた、とても複雑で…それでいてとても魅力的なバットマンを演じているのがクリスチャン・ベールです。
わたしは彼のバットマンが一番好きです…見ていて泣けてくるんですよね。もういい、戦うのはやめてって言いたくなる…。
この『ビギンズ』では、両親を殺されトラウマを抱えたブルース・ウェインがバットマンとして活動するようになるまでを描いています。
この作品だけを見ると割と独自設定が込められたバットマンなので「なんじゃこりゃ」になりかねないのですが…これがないと『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』が成り立たないんですよね。
最後の『ライジング』まで観るとものすごい腹落ちします。フラグ回収が本当にすごい。
わたしは『ライジング』を劇場で観た時は思わずため息が出て、しばらく動けませんでした…。
まさにこの『ビギンズ』は伝説のはじまり。
『ダークナイト』が話題になりがちですが、できれば3部作続けて観ていただきたいものです…。
曲もめちゃめちゃ良いので。低音がバッチリ響くスピーカーで聴きたいくらい…。本当に映画館向きの作品ですよ。ドルビーシネマやアトモスがあったなら、没入感凄かったんだろうな…。
***
映画内でとても好きなセリフがありまして。
幼いブルースが井戸に落ちてしまい、コウモリに襲われるシーンがあるのですが。
無事助けられた後、ブルースに父親が優しく語ります。
「人はなぜ落ちると思う?——這い上がることを学ぶためだ」
このセリフがこれからのブルースの生き方、そして根本的な部分にもなっているような気がして、深く感じ入ると共に切なくなるんですよね。
***
ちなみに蛇足として。
何気に渡辺謙が出ててちょっと笑うんですよ。ちょい役なところも含めて。
ぜひ皆さんも観てみてください。笑