LOVE LETTER

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狂気と絶望の中で足掻く『ダークナイト』

 

先日、『バットマン ビギンズ』についての記事を書きました。

クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作のはじまりの話です。

 

今回はその2作目、バットマン作品の中でも最高傑作と名高い『ダークナイト』についてです。

 

バットマンにおけるヴィランと言えば「ジョーカー」。狂気の犯罪者キャラですね。

そんなバットマンの最大の敵であるジョーカーをヒース・レジャーが演じました。

その怪演っぷりが評価され、ヒース・レジャーはアカデミー助演男優賞を受賞したのですが…それは彼が亡くなった後のことでした。…公開を待たずして急逝してしまったのです。

 

ちなみにこのジョーカーの吹き替えは藤原啓治さんが当てていらっしゃるのですが…藤原さんも数年前に病死されています。

本当、惜しい方々が早くいってしまわれましたね…。

 

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※映画の内容や結末に触れています。ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただのアメコミ映画と侮るなかれ。

この『ダークナイト』、ひたすらに重いです。ゴッサムとバットマンを取り巻く狂気と犯罪がとことん描かれています。

 

命を狙われようが犯罪に屹然とした態度で立ち向かっていた、検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)ですら悪に堕ちるほど。

一応希望も垣間見えるものの、それを塗り潰す勢いで絶望が描かれています。

 

 

と言うかバットマンが報われなさすぎて……っ!!

 

 

この『ダークナイト』の恐ろしいところは、この作品ですら結末(3作目の『ダークナイト ライジング』)へのフラグだと言うこと。

『ライジング』は前2作を踏まえた上でゴリゴリにバットマンを追い詰めてきますので…。

 

クリストファー・ノーラン……恐ろしすぎる……。

 

 

***

 

 

それにしても、やっぱりヒース・レジャー演じるジョーカーが恐ろしすぎる。

そしてその声を当てる藤原啓治さんも名演すぎる。それに尽きます。