先日観た『ダークナイト・トリロジー』つながりで『ジョーカー』を観ました。
実は何気に初見です。来月には続編が公開されるんですね…!今作も次作も、10月公開だなんてやっぱり狙っているんでしょうか。だとしたら粋ですね。
一応この『ジョーカー』はこれまでのバットマン映画に登場したどのジョーカーとも繋がりがない、完全に独立した物語のようです。
元々ジョーカーというキャラは悪役として人気のあるキャラですが…今作もまたその人気を裏切らない形で、いわゆる“魅力的”に描き出しているなと思いました。
※映画の内容に触れています。ご注意ください。
元々は老いた母の面倒を見ながら慎ましく生活していたんですよね。
コメディアンになることを夢に見つつ、自身も精神的な病気を抱えながらもただ生きていた、心優しい男。
それが段々と狂気に堕ちていく様を見事に描いています。
少しずつ、少しずつ。
歯車が狂っていくかのように、あるいはバラバラだったピースがはまっていくかのように、ジョーカーは狂い出していく。静かに。
その姿をとても丁寧に、そして狂気的に描いています。
道を踏み外しているのは事実だけど、ゴッサムの惨状や貧富の差も鑑みると彼を笑ってはいられないところがまた…。
結構怖くてグロいのかと思いきや、思ったほどではありませんでした。
テーマとして「笑い(コメディ)」が描かれていることや、あと普通に音楽の使われ方が秀逸だからかもしれません。
あとはやっぱり、主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスの演技がすごすぎる。
『ダークナイト』でジョーカー役を演じたヒース・レジャーの演技があまりに狂気的で恐ろしいと思っていましたし、これ以上のジョーカーは無いんじゃないかと思っていましたが…。
ホアキン・フェニックスもあまりに演技派すぎる。まさに狂気。
公開当時から話題になっていたのは知っていましたが…これは主演男優賞を取っただけあります。本当にその通りでした。
そしてその吹き替えを演じる平田広明さんもまたすごい…平田さんって主役からサブまで器用にこなしすぎじゃありません??
たまにモブでも見かけたりして「え???」ってなったりしますもんね…。
平田さんって声色を大幅に変える方ではない(と勝手に思ってる)ので、割とどのキャラを聞いても「平田さんだ〜」ってなるくらい特徴的なのですが、でも段々平田さんが演じていることを忘れちゃうんですよね。「キャラ」になっちゃう。
それくらいなめらかと言いますか…キャラに馴染むと言いますか。
「平田さんだ〜」と思いながら観ていたのに、ふとした時に「そう言えば平田さんだったなこの声…」となる感じ。不思議だ…。
***
続編もまた機会があれば観てみたいものですね。
今作ではジョーカーが誕生するまでだったので、今度はジョーカーとしての活躍を見てみたいです。
ダークナイトみたいに3部作にしてくれてもいいんですぜ…。笑