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夢か現か?足りないスパイスをひと振り——『パプリカ』

 

ふと見かけて、懐かしくなって観ちゃいました。『パプリカ』。

監督は今敏氏。『千年女優』などでも有名な方ですね。

 

わたしがこの映画を初めて観たのは専門学生の時でした。

当時、イラスト・デザイン系の専門学校に通っていたのですが、その時に授業でこの『パプリカ』を観る機会があったのです。

 

これまで座学や実技の授業がほとんどで、「映画を観る」という授業はこの一度きりだったのでとても印象に残っています。

特にわたしは洋画しか観ないタイプの人間なので、こうしたアニメ映画を観るのは新鮮でした。

 

eiga.com

 

 

ストーリーは、他人と夢を共有できる機械を用いてメンタルセラピーを行うパプリカが、その機械にまつわる事件に巻き込まれていくというもの。

人々への精神汚染を通して夢と現実の境が曖昧になっていき、段々と現実が夢に犯されるようになってしまいます。

 

 

この映画のすごいところは、やっぱりその発想とセンスですよね。

原作は同名小説ですが、それを映像化する手腕と発想力と言いますか…。

 

夢と現実をシームレスに行き来するパプリカたちを、映像作品として表現するその描き方だったり。

観ている方も夢か現実か分からなくなるような構成力だったり。

 

事件を通して様々な人たちの夢と現実が絡み合ってくるゆえに、不思議で常識を超えた展開でありながらも、ただ理解不能という形では終わらず「これはこういうものなんだ」と妙な納得感を得られる映画です。

 

 

何より曲が秀逸なんですよね〜〜〜!

担当されているのは平沢進氏。劇中の曲もさることながら、テーマ曲の『白虎野の娘』も耳に残る曲です。

これ聴くと、どうしようもなく「パプリカだな〜〜!」と思うくらいには。

 

 

たまに観たくなる映画の一つです。