先日、久々にピアース・ブロスナンを見て（『ブラックアダム』）007シリーズを懐かしく思っていたのですが。
丁度オススメに上がってきていたので、ひとまずダニエル・クレイグ版から（なぜ？笑）観ようと思います。
今作『007／カジノ・ロワイヤル』は、5代目ジェームズ・ボンドを演じていたピアース・ブロスナンの引退を受けて抜擢された、ダニエル・クレイグの初ボンド作品です。
当時はシリーズ初の金髪ボンドとして、これまでのボンドのイメージの違いからバッシングを受けていたそう。
しかし、今となっては言わずもがな。
クレイグはボンドとしての人気を確立し、この『カジノ・ロワイヤル』もそれまでのシリーズの中で最高の興行収入を記録したのです。
（そしてその後、クレイグ作品がどんどん興行収入記録を更新することに…）
今作ではマッツ・ミケルセンが敵として出演していることでも有名ですよね。
いや本当に…冷徹で手段を選ばない犯罪者役をやらせたら、この方の右に出る者はいないのでは…。
マッツが世界的に評価され出したのはこの作品辺りからでしょうか。この後、『ハンニバル』や『ドクター・ストレンジ』『ローグ・ワン：スター・ウォーズ・ストーリー』などにも出るようになりましたし…。
クレイグを素っ裸にひん剥いて拷問するマッツのシーンなど、お互いの演技が迫真すぎて実に見どころのあるシーンとなっています。（ただ男性はちょっと辛いシーンかもしれませんね…！）
今作『カジノ・ロワイヤル』は、この後に続くクレイグ版ボンド作品の文字通りの「はじまり」となっています。
ここで出会った人々、別れが全て今後のフラグとなり、そしてクレイグ版ボンドの最後の作品『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』で完璧に幕が下りる。
わたしはそれまでクレイグ版ボンド作品を「ちょっと暗め（重め）だな…」と思って苦手としていたのですが、最後の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観た時には思わず感嘆のため息がこぼれました。
いや〜すごい。初めから繋がっているとかそんなレベルではなくて、全て「伏線」なんですよ。
そして最後の最後に綺麗に幕を引かせたその手腕には脱帽しました。
アクションあり。駆け引きあり。肉体美あり。ロマンスあり。見どころたっぷりの007です。
アマプラにて配信されていますので（※2024年10月現在）、皆さまもぜひ最初から観てみてはいかがでしょうか。
