現代に合わせた新たなシリーズのはじまりに相応しい映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』

『猿の惑星』と言えば、知力を持った猿たちと人間の衝突を描いた作品です。
個人的には映画シリーズのイメージが強いですが、元は1963年にフランスの作家ピエール・ブールが発表した小説が原作となっています。
1968年に映画化された一番初めの『猿の惑星』以降、続編なども含め様々なメディアで展開されているのですが…。
今回はリブート作品として2011年に公開された『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』についての感想を綴っていきます。
あらすじ
製薬会社ジェネシス社はアルツハイマー治療薬の開発に取り組んでおり、チンパンジーを対象に実験を行っていた。
ある日、実験の効果が認められた雌チンパンジーから子どもが産まれる。
実験の責任者であるウィルはその子猿を引き取るが、育てるうちに高い知力を持つようになり……。
シリーズの始まりとして相応しい映画
わたしは最初の映画シリーズと原作を知らないので、あくまでこのリブート作品に限った話をさせていただきますね。
正直、めちゃめちゃ面白いです。
最初は単純にアルツハイマー治療薬の開発、そしてそれに伴う実験が行われているだけであり、誰一人誤った道を進んでいるわけではないんですよ。
しかし少しずつ歯車が狂っていくように、ひとつひとつの些細な行動(や善意)が取り返しのつかない結果を生みはじめる。
その過程が見事に描かれてて、「どうしてこうなってしまったんだ」感が半端ないんです。
まさにシリーズ第1作目として相応しい、すべての「はじまり」がしっかりと描かれています。
シーザーの心情が手に取るようにわかる
猿(エイプ)側のメインキャラクターとなるのが、シーザーという雄チンパンジー。
最初に薬の効果が認められた雌チンパンジーから産まれた子どもです。
つまり彼の誕生から成長、そして人間への反逆が今作で描かれていくわけですが…その過程がまた切ないんですよ。
アルツハイマー治療薬の責任者であるウィルに育てられるシーザーですが、まるで家族のように愛されて育ちます。
しかし悲しい事故により危険な存在だとされてしまい、収容所に連れて行かれることに。
ウィルも手を尽くしますが、事故が事故なだけに自宅に戻すことができず……その間に収容所でシーザーはいじめや虐待を受け、人間を信じられなくなってしまいます。
この辺りも、ひとつひとつのちょっとした行動から結果として起こってしまった流れなのですが…だからこそシーザーが可哀想で、切ないんですよね…。
最終的に仲間を集め、人間に対して反乱を起こすシーザー。
それでもウィルとともに過ごしたシーザーは人間を憎みきれず、あくまで自身や仲間の自由のために行動を起こすのです。
ちなみにここまで、シーザーはほぼ喋ることはありません。
知能の高さゆえに手話で話せはしますが、実際に人間や仲間と「話す」シーンはそう多くなく。
それなのにシーザーの心情の変化が手に取るようにわかる辺り、表情や行動で全て表現されていて最初から最後まで目が離せないんです。
まとめ
実は驚きのラストが控えている今作。
ここから新たな『猿の惑星』シリーズが始まっていく、非常に面白い展開となっています。
わたし自身、続きが気になって仕方ないです…!
今ならAmazon Prime Videoでも見放題配信中ですので、ぜひこの機会にみなさんも観てみてはいかがでしょうか。