
『ウーマン・キング 無敵の女戦士』。
何気なく観た映画だったのですが、想像以上に素晴らしい映画でした…。
舞台は、奴隷貿易が行われていた時代の西アフリカ。
強い女戦士たちだけの軍団「アゴジェ」を重用しているるダホメ王国と、そのダホメ王国を支配するオヨ王国との戦いの物語です。
辛く苦しい時代ながらも、諦めずに生きる女性たちの美しさを描いた作品
奴隷貿易時代なので、アフリカの黒人たちが捕虜にされ売られていく…といった、リアルな史実が描かれています。
当然、売られた女性たちはタダでは済まないわけで。
過去に敵国の捕虜となり、男から酷い仕打ちを受けた経験があるアゴジェの女将軍ナニスカと、新兵(作中では姉妹と言われている)ナウィがメインとなって物語は進みます。
ナウィの戦士としての成長と、歯痒くも清々しい恋の話。
そしてそれと対照的に描かれる、過去の経験に悩まされながらも屹然と在ろうとする女将軍ナニスカの物語…。
やがて2人の運命は混じり合い、これ以上ないほどの絆と強さ、そして勝利を生み出します。
その過程が最後まで丁寧に描かれており、片時も目が離せない映画なんです!
ストーリーとしての面白さはもちろんのこと、何よりスピーディーながらもリアルなアクションも充分見応えがあります。
作中に登場する女性たちの衣装のこだわりや美しさにも注目してほしいところ。
アクションや人間ドラマが好きな方はぜひ一度観ていただきたい映画です。