“小さなこと”が積み重なって起こる出来事が生々しい映画『リトル・シングス』

デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レトが出演する映画『リトル・シングス』。
なんとなくアマプラを眺めていて、完全に上記の実力派俳優の方々に興味をそそられて観た映画なのですが…。
いや〜〜これは生々しい!正直、ハッピーエンドではありません。
(つまり年末年始にレビューするような映画でもないけど、観ちゃったから…。笑)
とは言え、「人生って時にこういう部分あるよな……」という、何ともリアルで生々しいクライムサスペンス映画でした。
あらすじとしては…要は殺人事件が起こり、エリート刑事のラミと、元刑事で現在は地方の保安官なデンゼルが、いかにも怪しくて精神的にも狂ってる男ジャレッドを追う話です。
作中では色々な事件が起こりますが…連続殺人事件かと思いきや、どうにも繋がっているやつとそうでないやつがあるっぽい…?という考察もあって、キャラクター設定も含め観る側にかなりのミスリードを誘う映画なのかなと思います。
あとは『リトル・シングス』のタイトルの通り、「小さなこと」がいくつも積み重なって起こる出来事がこの映画のテーマにもなっているかと。
しかもそれが「あの時ああしていれば」という後悔の方向なんですよね…。
あの時、感じた違和感を信じていれば。
あの時、提案を受け入れていれば。
あの時、後回しにせず先に話を聞いていれば。
そんな「小さなこと」がいくつも積み重なり……結果、悪化した事態のまま根本的な解決をすることなくこの映画は終わってしまいます。
これだけ見ると、映画作品としてはあまりよくない感じの終わり方です。モヤモヤしたものが残るだけという。
でも、逆にそれがやたらとリアルで生々しく、印象に残るんです。
理不尽なことや後悔するようなことって世の中にも人生にもどうしてもあって、それとどう折り合いをつけるか?自分は何を選択しどう行動するか?
そういう、完璧な答えが出せない人生というものを容赦なく突きつけられているような映画です。
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とりあえず、さすがと言うべきはアカデミー賞受賞俳優のお三方。とにかく演技に引き込まれます。
リアルで生々しいというのもこの方々の演技ゆえでしょうね……。
気になる方はぜひ。
重いストーリーと結末ではありますが、見方を変えると色々な裏事情や設定が隠された、巧妙な映画ではあると思います。