
昨日に引き続き、『仕掛人・藤枝梅安』について。
今回は二作目です!物語の流れとしては前作の続きから始まります。
梅安先生の相棒である彦次郎の知られざる過去から始まり、それを追ううちに梅安先生の過去まで関わってくることに……。ドキドキの展開です!
あらすじ
亡き師匠の墓参りのため、京に向かう梅安と彦次郎。
その道中、彦次郎がとある侍を見て血相を変える。なんと、その侍が己の妻と子どもの仇だと言うのだ。
侍の後を尾け、身元を探るうちに新たな事実が明らかになる。
そして、梅安はその侍にまつわる仕掛けの依頼を受けることに…。
また時を同じくして、梅安の過去に関わる人物が彼を追っており……。
「仕掛人」としての生き様と覚悟
この二作目では彦次郎の仇討ち、そして梅安先生が過去に犯した罪へのけじめが描かれます。
こういうのもまた因果なのか……「仕掛人」として冷酷無比な仕事をする梅安先生も、人として悩みながら時代を生きているんだな…というのが伝わってきます。
「仕掛人」は悪を討つけれど、決して「善人」ではない。
本作に登場する「仕掛人」たちは色々な過去があって、闇に手を染める己の罪を知りながらも「仕掛人」としての仕事をただ密かに全うしている。
ひょんなことから地獄を知り、そのまま地獄に生きることになった……そんな人たちを見ていると何とも言えない気持ちにさせられます。
でもそういう生き様も含めて、この『仕掛人・藤枝梅安』の魅力な気がしますね。
裏稼業のことだけでなく、日常が描かれているのが良い
この『仕掛人・藤枝梅安』ですが、割と食事シーンが多めなんですよ。
料理を作り、酒を飲み……そんな日常が描かれているのも何だかリアルで良いんですよね。
それに加えて、梅安先生が鍼医者として近所の一般人たちを治療しつつ慕われているシーンなんかもあって…あの時代に生きるキャラクターとして親近感がわくと言いますか、世界観に入り込みやすいと言いますか。
個人的に好きなのはおせきと言う、梅安先生の家を守り身の回りの世話をしてくれる女性。
溌剌としたおばちゃんで、日常生活においては梅安先生も頭が上がらないところもあり…登場回数はそこまで多くないにしても、いいキャラしてるんですよこれが。
裏稼業のゴタゴタなんて一切知らないごくごく普通の一般人なのですが、こういうのがまた梅安先生の心の支えの一つでもあるんだろうな、とか思ったりして。
こういった些細な点でも、梅安先生(あるいは「仕掛人」たち)の人間らしさだったり、あの時代に生きるキャラクターとしてのリアルだったりが窺えて、より物語の世界に入り込めるんです。
それもまた、この作品の面白さにつながっているのではと思います。
この豊川悦司さん主演の『仕掛人・藤枝梅安』シリーズは今のところ二作目までなのですが、終わり方を見るとまだ続きそうな気配がしてるんですよね……!
いやこれは観たい!続きを作って欲しい!
これまで時代劇にさして興味のなかったわたしがそう思うくらい面白かったです!
今後に期待ですね〜!