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はじまりの世代の終わり『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』

 

シリーズのはじまりである『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』

そしてその続編、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』

これまでその2作について当ブログで書いてきました。

 

今回は3作目である『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』についての感想です。

 

2作目『新世紀(ライジング)』で人間とエイプの戦いが始まってしまってから、2年の月日が経っていました。

 

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あらすじ

人間への復讐心に囚われた一匹のエイプの反乱により、人間とエイプの戦いが始まってから2年。

エイプたちを率いるシーザーは、姿を隠しながら皆が安全に暮らせる新天地を探していた。

 

しかしある時、エイプたちの集落を人間の大佐が襲撃。

彼はシーザーの妻と長男を殺して去って行ったのだ。

 

復讐に燃えるシーザーは新天地へと進む群れを離れ、独自に大佐を追うことを決め……。

 

ここでもシーザーの葛藤が切ない

シーザーは人間に愛されて育ったため、人間とは極力平和的に済ませたいと考えるエイプです。

しかし同時に、群れのリーダーとして皆を守らなければならない。

そんな葛藤を抱えつつ、常にどの道に進むべきか、どうするべきかを考えながら行動してきました。

 

しかし今回は、人間に自身の妻と息子を殺されてしまいます。

流石のシーザーも復讐を考え、しかし群れを巻き込まないよう独自に行動するのですが…。

結果として、群れは人間に捕らえられ利用されることになってしまいます。

 

そうしてシーザーは、己が間違った道に進んでしまったことに気づくのです。

 

途中で復讐心に駆られてはしまいますが、今作もシーザーは葛藤に次ぐ葛藤。

見ていて切なくもなりますし、同時に彼の仲間を思っての行動には頭の下がる思いです。

 

やはり、彼の根底にあるのは人間への愛なのか

今作では、これまでの2作とは違って人間の少女との拙い交流が描かれます。

……が、実はシーザーよりも旧友のモーリス(オランウータン)などとの交流を通して、エイプと少女が心を通わせることになります。

 

そしてそれは、群れごと人間に捕らわれてしまい後悔に沈むシーザーが希望を取り戻すきっかけにもなり…。

やはりシーザーにとって、「人間」というのは良くも悪くも大きな存在なのだと実感させてくれる出来事になるのです。

 

そういう「エイプ」と「人間」の切っても切り離せぬ関係の描き方が非常に上手いのが、この『創世記(ジェネシス)』から続くリブートシリーズの面白いところだと思います。

 

まとめ

今作でシーザーの物語は一旦終了となるのですが…この後は『猿の惑星/キングダム』へと続いていきます。

『猿の惑星/キングダム』はわたしもまだ未視聴ですが、どちらかと言えばこれまでの『猿の惑星』シリーズに近い世界観でしょうか。

エイプが地球を支配しており、人間は退化してエイプの支配下に置かれている流れですね。

 

しかしやはりシーザーの物語がまさに「はじまり」となので、この機会にぜひ皆さんも観てみてください!

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