Amazon Prime Videoで終了間近になっていたので観ました。
『鹿の王 ユナと約束の旅』です。
『鹿の王』と言えば、『精霊の守り人』シリーズなどで有名な上橋菜穂子さんの小説。
それを劇場アニメ化したのが、この『鹿の王 ユナと約束の旅』ですね。
『守り人』シリーズはわたしも好きで読んでいましたが、『鹿の王』は未読。
本屋大賞を取るなど話題になっていたのは知っているのですが…その劇場アニメ、しかもProduction I.G制作ということで期待しながら初視聴しました。
正直、説明不足感は否めない
なんの前情報もなしに観始めたのですが……結局のところ何を伝えたい物語なのか分からない、という感想を一番に抱きました。
こうしてブログを書くにあたって調べたことで、そもそも原作は医療小説の面もあったのだと知り、それはそれで成る程とは思いましたが…。
- とりあえず2国が争っていた
- そのうちの片方は片方の属国になったが、反乱を企てている
- 蔓延している病気はその反乱のための布石
この辺りの世界情勢的なのは分かるんですよ。
ただ、山犬の王のくだりが分からなくてですね……。山犬が病気を持っていて、それが利用されているというのは分かるんですが…。
結局主人公やユナはどういう存在?
山犬の王ってどういう立ち位置の存在?
みたいな辺りが説明不足で、山犬の王(主人公の力)に主軸を置きたいのか、病気や世界情勢に主軸を置きたいのかが分からず、物語に入り込みにくいんですよねぇ……。
全く別の二つの物語が同時に展開されている感と言いますか。そんな感じで…。
鹿についても、ラストのシーンであったり、あとは病気の件であったりと重要なキャラクター?なのでしょうが、ぬるっと背景の方で描かれてる感じなのでそれも伝わりにくく……感動が薄い。
話はわかるけれど、感情移入ができない。入り込めない。感動が薄い。
そんな印象を受けた映画でした。
おそらく原作はしっかり練られた小説であろうだけに、なんだか勿体ない感が半端なかったです……。