LOVE LETTER

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ある家族の顛末『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』

 

引き続き読んでいます、『ビブリア古書堂の事件手帖』。

新シリーズは文字通り『事件手帖』がチラチラと出てきますね…大輔くんのものだけかと思いきや、なんと今作で扉子ちゃんのものと、智恵子のものが出てきました。

しかも智恵子のものは、より一層物語の様相を呈している…。

 

相変わらず不穏なラストです。

 

books.rakuten.co.jp

 

 

今作では夢野久作『ドクラ・マグラ』が出てきます。

有名ではありますが、内容的に人を選ぶ作品というか…まあそんなイメージを持っていたので、わたしは読んだことがなかったのですが。

今回、例に漏れず栞子さんが説明してくれるのを読んでいて、ちょっと気になったり…結末どうなるんだろう。でもやっぱり何だか気が狂いそうな作品だ…。

 

それにしても、今回も最終的に家族が崩壊してしまうという…。

今回はまた切ないな〜!失踪した夫とその父親、嫁、そして息子のお話…みんなつらい。誰が悪いとかじゃない分、余計に。

 

そう言えば…作中で出てきた紙幣、どうなったんでしょう。息子が貰ったのかな。

 

 

そして相変わらずの智恵子。まだ後継者探しは諦めていなかったのかと…。

栞子さんは智恵子のことを「寂しい人」と言っていましたが、果たしてそうなのか…?

寂しいから後継者を探している…?無意識のうちにあの手この手で人と関わろうとしている…?(関わり方に裏がありすぎるけれど)

 

 

含みのある感じでまたもや終わります。

そうそう、これで前回は「どうなるんだ〜〜!?」って思って終わったんですよね〜!

 

次こそ新刊!どうなるのかな?ドキドキです!