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まさかのここでタイトル回収『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~』

 

『ビブリア古書堂の事件手帖』と言えば、メディアワークス文庫の中でも超有名で人気のある作品ですよね。

わたしの大好きな作品のひとつであり、新刊が出るのを心待ちにしている作品のひとつでもあります。

 

当時メディアワークス文庫が創刊された時、個人的にはラノベとどう違うんだと思いながら眺めていたものでしたが…この『ビブリア古書堂』シリーズに触れたことでレーベルとしてちゃんと把握するようになりました。

実写化も何度かされたぐらいには人気の作品です。ちなみにわたしは最初の実写は許せないタイプです!

 

そんな『ビブリア古書堂』の新シリーズのはじまりが、この『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~』です。

 

books.rakuten.co.jp

 

 

前シリーズからの主人公である、栞子さんの娘である扉子ちゃんが出てくるこのシリーズ。

実は待望の新刊が今年の3月に発売となりまして…。

 

しかし新刊が出るのは数年に一回なので、出る度に「そういえば前巻どんな感じだったっけ…?」と毎回なるので、その都度読み直すという…。

出てくる本のタイトルとか、何となくは覚えているのですが…細かい流れが思い出せなかったりするんですよね。

 

というわけで、ひとまず扉子ちゃんの1巻目から読み直すことにしました。

 

***

 

相変わらず、作者の三上延さんの古書知識というか…謎の絡め方とか…すごいなと思います。本当に。

さすがにわたしも古書には全く詳しくないので、登場する本は知らない本も多いのですが…それでも楽しめるからすごいところ。栞子さんのおかげで知識も溜まっていきます。(三上さんほんとすごい)(すごいしか言ってない)

 

まさか『マイブック』まで出てくるとは思いませんでしたね。

新潮社から毎年出ているこの本は、ぱっと見は普通の文庫本。新潮社特有のスピン(栞ひも)もついています。

でも中身は日付と曜日が書かれているだけ。自分で好きなように書き込んで、自分だけの『本』がつくれるものなんです。

日記にしてもいいし、何かの記録にしてもいい。スケッチも、メモ帳でも。何でもOK。

 

その『マイブック』に、栞子さんの夫になった大輔くんは日記も兼ねて、これまで栞子さんと共に触れてきた古書にまつわる謎たちとその顛末を事細かに書き記していたことが明かされます。

まさしくタイトル通り、『ビブリア古書堂の事件手帖』。

 

ここでタイトル回収されるとは思いませんでした…。

わたしが読んでいるこの文庫本自体も『ビブリア古書堂の事件手帖』だけど、作中でも大輔くんが『マイブック』に書き記した『ビブリア古書堂の事件手帖』が登場するのです。

これには思わず感嘆のため息が…。上手いなぁ…。

 

 

そんな『ビブリア古書堂の事件手帖』、しばらく懐かしく思いながら読み返していこうと思います。