今回は映画「ナイル殺人事件」の感想です。
かの有名なミステリーの女王、アガサ・クリスティによる名作「ナイルに死す」。名探偵エルキュール・ポアロのシリーズですね。
これをケネス・ブラナーの監督・製作・主演で実写映画化したシリーズの二作目です。前作の「オリエント急行殺人事件」がシリーズの始まりで、キャスティングが豪華なことでも有名になりました。
実は前作のオリエント急行は途中までしか観たことがないんですよね…。なまじ結末を知っているというのもあるのですが、個人的にはジョニデにそこまでそそられないタイプなものでして…。
そんなポアロシリーズですが、ナイルについてはガル・ガドットが出ているので気になっていました。(彼女の大ファンなんです…ワイルド・スピードシリーズで知ってからあまりの美しさとカッコ良さに一目惚れし、「ワンダーウーマン」も大好きです)
お恥ずかしながらわたし自身どちらかと言えばホームズ派なので、アガサ・クリスティは殆ど読んだことがなく。オリエント急行は有名すぎる上にオマージュ作品なんかもよく見かけるので、結末含め知っているのですが…ナイルは実は初見でした。
テーマとしては「愛」なんですかね。それこそ様々な形の愛が複雑に絡み合い、登場人物たちの謎や思惑と併せて描かれている。一つ一つはありがちなものではあるものの、成る程と思わせる構成…絡ませ方?が上手いなと思いました。そしてまあガル・ガドットが美しい。もっと見たかった…。
これは原作を知っていたらより楽しめるんでしょうね…わたしはポアロというキャラクターをよく知らないので、このポアロの描かれ方はどうなのかという点がいまいち分からない。
自分の能力に確固たる自信を持ち、誰であれ冷徹に追い詰め、犯人が自ら命を絶つことすら止めようとしない探偵。過去の経験…トラウマからの部分もあるようだけれども…。
ホームズも作品によっては描かれ方がだいぶ違うので、やはりポアロもそうなんでしょうか。
作品としては面白かったです。結末も、ポアロにもちょっとした意識の変化があったんだろうな、と思わせる終わり方だったし。でも三作目があるんですね…?まさかあの終わりからの続きということはない…のでしょうが…。
まあ面白いけれど、個人的にはやっぱりポアロよりホームズかなぁ…なんて。とは言え三作目も気になりますし、オリエント急行も改めてちゃんと観ようかな。