のてライフ

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自分を読み解くための「78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット」

皆さんは「タロット占い」と聞くとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

「怪しいカード占い」

「占いの館とか道端でやってる、当たるかどうかも分かんないやつ」

…関係者各位、すみません。わたしはこんなイメージを持っていました。

 

そもそもわたしの占いに対する認識についてですが。

まず毎朝の星座占いなんかは良さげなことだけ信じる。でも五分後には大体忘れている。

その他の占いも「どうせその通りにはならないでしょ」なんて斜に構えていたり。

現実主義だとか、曖昧なことには左右されないとか言えば聞こえは良いですが…占いを見ること自体は何故か好きなのに、必要以上に信じることは無いタイプです。

よくよく考えてみれば本を読む感覚に近いのかも。エッセイ本や自己啓発本を読む時のように、他人の視点を知ることが出来る、それそのものに面白みを感じている。なので、自分のこととして重ねることはそれほど無い。…みたいな。

 

そんなわたしがタロットに興味を持ったきっかけは、この動画です。

 

youtu.be

ハリー・ポッターのハーマイオニー役でも有名なエマ・ワトソン。彼女のバッグの中身紹介でタロットが出てきたのです。

「エマ・ワトソンほどのセレブが何を占うことがあるの?」

正直わたしは思いました。もちろん彼女も人間である以上、悩みや不安もあるとは思いますが…それでも精力的に活動されている姿を見ると、自分の運勢なんて占いに頼る必要は無いんじゃないか…と。

 

だからこそ逆に、単なる「運勢占い」のようなものではない何かがあるのか…?と気になって手に取ってみた本です。

books.rakuten.co.jp

 

まあそもそも「タロットカード」という「アイテム」自体は好きなんですよね。動画内でエマが「儀式的なところが好き」と言っていたように、確かにそんな魔法っぽさ…非現実的な行為を楽しむ気持ちも分かりますし。何よりわたしは「カードキャプターさくら」を読んで育った身なので…ああいうカードというアイテム自体はこう…オトメ心をくすぐられると言うのも分かります。

 

そしてこの本を読んで、タロットに対する認識が変わりました。

何も「今日は良い(悪い)ことが起きる」と知るためのツールでは無いんです。これはあくまで自分の決断を後押ししてくれるツールなのだということ。

人生は選択と決断の連続ですよね。今日食べるものから、今日の業務をどうこなしていくかまで。毎日乗る電車だって「何時何分の電車に乗る」と自分で決めて行動している結果なわけで。

タロットはそういう誰しもに日々迫られる決断に対し、風穴を開け背を押してくれるツールなのです。

 

悩む時って、答えが見つからず頭の中でぐるぐるしますよね。そして段々「あ〜〜!」となり、パッと答えが欲しくなる。

その答えを見つける「キッカケ」になるのがタロットです。

ここで重要なのは、あくまで「キッカケ」であるということ。「答えそのもの」ではありません。

そもそもの前提として、自分の悩みに対して自分以外から答えを見つけようとすると、考え方がどんどん他人軸になっていってしまいます。

そうなると自分の予期せぬことが起こった時に他人のせいにしたり、自分は悪くないと責任逃れをしたり…そして結果的に人を傷つけるような行為を無意識にもしてしまうことになりかねません。

 

タロットは各カードに「意味」が与えられています。「答え」ではありません。例えば「いつ彼氏が出来る?」という質問に対し、「いつどこどこで出来ます」という具体的な答えが書かれているようなものではありません。

ですが「意味」を読み解くことで、それに近い答えを「自分の中」に見つけることが出来るのです。そう、自分で「考える」ことが出来る

 

これって結構重要なことです。自分で考えて行動した結果だと、そもそも納得感だって違いませんか?自信への繋がり方だって違います。例え失敗しても「自分で決めたことだったし…」「これで失敗したから次はこうしよう」と自己肯定感を上げることすら出来るのです。

何故自分で考え、自己肯定感を上げることが重要なのか?——「自分なんて」と思い続けるより、自己肯定感が高い方が幸せそうだって思いませんか?幸せになりたくない人なんていないはずです。

 

つまり、

タロット占いをする

出たカードを自分の頭で読み解く

自分の中に「自分で考えた答え(指針)」を持った上で行動に移せる=悩みに自分で答えが出せる

自分軸で行動するため自己肯定感も上がり安く、人生においての幸福度が上がる

ざっくり言えばこういう効果を得られるものなのです。(個人的な解釈なので、やや乱暴な部分もありますが)

 

そもそも、悩みって中々人に話せなかったりしませんか?こんなこと聞かせちゃって悪いかもとか、恥ずかしいとか考えてしまったりして。

タロットはそういう時に時間を気にせず、凝り固まってモヤモヤした自分の頭にほんの少し切れ目を入れることができる。

言わばカードの形をした友人のようなものです。いたら嬉しい、助かるなって存在。

 

この本は単なる「占いの本」ではなく、タロットを通じてそんな考え方を示してくれる本でした。

これを読んでわたしはタロットカードを買いましたし、テーブル上で気にせずシャッフル出来るよう滑り止め付きのクロスも買いました。適当な布を使っていたらあまりにやりにくかったので、やっぱりそれなりの素材のクロスがあると便利だなと思います。見た目的にテンションも上がりますし。

ちなみに買ったのはこれ。

 

↑タロットクロスはグリーンにしたのですが、2024/02/21現在はAmazonではグリーンは買えないのかな…?別バージョンはありそう。あとは多少値段が高くなりますが楽天にもありました。

ちなみにタロット自体は、本にも掲載されている一番ポピュラーなものが他にあるのですが…絵やデザインが個人的に好みではなく。どうせ使うなら好ましく思えるものがいいということで、猫をチョイス。猫なら怖いカードでもクスッとするじゃないですか。とても可愛いタロットカードです。猫好きさんにはおすすめ。

買った以上たまに占ってみていますが、78枚もあるのに似たような質問には似たようなカードが出たりして、流石に神がかった何かを感じるなど。自分で考え、答えを出す過程も含め中々に面白いです。

 

特別な悩みじゃなくても、「明日の仕事をスムーズに進めるためには?」なんて日常的な質問でも良いのです。

「自分はこうしたいけど、どうしたらいい?」

「どちらを選んだらいい?」

小さくても大きくても、悩みでも運勢でも、ちょっと答えが欲しいなと思うことを気軽に占ってみるのもOK。それも全て本に書いてあって、何だかタロットに対するイメージも変わりましたし、気も楽になりました。

元々タロットカードはゲーム用カードとして使われていたものが発祥らしいということですし、それこそちょっとしたゲーム感覚で楽しみながらやってみるのも良いんじゃないかなと個人的には思います。

 

タロットが初めての方や気になる方、この本はとってもおすすめです。

読み解き方についても色々なアプローチが書かれていますし、カード一枚一枚の説明もしっかりしているので非常に参考になります。良書です!