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それは傷の舐め合いなのか?『デッドマン・ダウン』

 

キャスティングが気になって、『デッドマン・ダウン』を観てみました。

コリン・ファレル、ノオミ・ラパス、ドミニク・クーパーなどなど…個人的に気になる方々がたくさん出ているんですよね。主役も張れるし、サブだとしても良い役どころを演じる方々だと思っています。

しかも『アイアンマン』の初代ローディを演じているテレンス・ハワードまで…わたしは何気にテレンス・ハワードのローディ好きだったんですけどね…。2代目ローディのドン・チードルも、あれはあれで好きではありますが。

 

eiga.com

 

もう10年以上前の古い映画なので、動画は↑リンク先などで。

(流石に配給会社とかの公式系はなさそうでした…)

 

 

内容としては要は復讐劇ですね。よくあるやつ。

けれど、主人公ヴィクターの元々の復讐劇の間に、ヒロインであるベアトリスの復讐という突発的要素を絡めて少しずつ話は進んでいき、やがて脅される側と脅す側だった二人の関係性も変わっていく。

 

その描き方が丁寧だと思いました。始まりから終わりに至るまで。

 

流れとしてはよくあるし結末も予想できるのですが、主人公のヴィクターの友人ダーシー(※復讐先の組織に所属してる男)のことも含めて、主人公サイドの関係は比較的丁寧に描かれている。

だから作品に感情移入しやすいんですよね。

 

ものすごいアクションがあるわけでもなし、どんでん返しな展開になるわけでもなし。

でも、傷を負った人と人が歪な形で出逢って、けれど次第に少しずつ、それを癒していくかのように心を通わせていく。

側から見たら傷の舐め合いにしか見えないかもしれないし、ある種の依存のような関係かもしれないけれど、でも人は生きている以上、誰かと関わらずには生きていけないわけで。

 

その絶妙な空気感、間の取り方がとても丁寧な映画でした。