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深淵をのぞく時、深淵もまた——『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

 

わたしは恥ずかしながら『ジョジョの奇妙な冒険』、そして『岸辺露伴は動かない』シリーズを全く知らないんですよね。

もちろん有名ではありますから、作品と何となくの設定?キャラクター?は知っていますが…内容などは全く知らず。

当然アニメや、岸辺露伴のテレビドラマなども観ていませんでした。

 

ただ、岸辺露伴はテレビドラマシリーズも話題になっていたことは耳にしましたし…何より映画化。しかもルーヴル。

ルーヴル美術館に憧れがある身としてはやはりそれだけでも観てみたいな、と。

 

まあ話題になっているこの実写化シリーズはどんなものなんだという気持ちもありましたが。

 

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原作を全く知らない身としても、普通にサスペンスとして面白かったです。

BGMの使い方も非常に上手いと言うか…あえての無音も上手く使いつつ、ところどころに不協和音っぽい音楽を入れて不安を煽る感じとか…とても印象的でした。

 

しかし脚本が小林靖子さんだったんですね…どうりで面白いわけだ…。小林さんはわたしが安心して観られる脚本家さんなのです。

ファンとしてものすごく不安だった刀剣乱舞の実写映画もとても良くて。この方が脚本を書いてくださって良かったと心底思いましたし、今回もまたそう思いました。

 

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岸辺露伴というキャラクター…と言うか、そもそも荒木飛呂彦先生の作品はやはり色んな意味で特徴的だと思うのですが…この実写に関してはすごく上手いこと現実に落とし込んでいますよね。衣装も、特殊能力も。あまり違和感がない。

そしてどことなくオシャレ。スタイリッシュとも言える。これ本当にすごいな、と。

 

アニメや漫画のキャラクターって、実写化するとどうしても衣装とか髪型とかビジュアル的に浮いて見えがちじゃないですか。

現実で見かけるタイプでは決してないけれど、実写化する以上は見かけることも当たり前であるかのように現実に落とし込まないといけない。

この岸辺露伴の実写シリーズはその辺りも非常に上手いのだな、と…。

 

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ちなみにわたしは当時、映画館に観に行ったのですが…何故かこの時だけ急にお腹の調子が悪くなってしまいましてね…。

頑張って観たのですが、最後の30分くらいは耐えられず出てしまったので…ある程度顛末は把握できたものの、今回改めて観られて良かったです。

 

そうか、実はあの女の人は露伴先生の…?すごく腑に落ちた感。

 

 

期待していたほどルーヴル感やパリっぽさが少なかったのは残念ですが…まあストーリーを鑑みるとそんなものかな、という気もします。

漫画作品の実写映画と言うより、単純に良いサスペンス映画でした。