「ラッセル・クロウ演じる神父がスクーターに乗っている姿が何だかカワイイ」
当時、SNSでそんな風に話題になった映画『ヴァチカンのエクソシスト』。
ラッセル・クロウ好きとしてはそんなの見たさしかなかったのですが、如何せんわたしはホラーが大の苦手。
かの有名な『エクソシスト』だって観られませんし、『死霊館のシスター』とかそういうのも一切無理です。
しかしながら『ヴァチカンのエクソシスト』に関しては「意外といける」「そんなに怖くない」みたいな話も聞いたので、当時は観に行くかメチャクチャ悩みました。
そしてとりあえず…と思って予告編を薄目で見てみた結果、取り憑かれた子どもが怖すぎてわたしは断念した作品です…。なんか吐いてるし…。
そんな『ヴァチカンのエクソシスト』がアマプラで配信開始に!
配信なら小さい画面で薄目で観られるし、無理なら止められるし飛ばせるし…と思い、この際なので思い切って観てみることに。(小さい画面で…笑)
結論としましては、
意外といけました。皆さんの言う通りだ…。
まあそうは言えど気持ち悪いところはあるので、そこは薄目になりつつ…最終的に全画面で腰を据えて観ちゃいました。
何だろうな。正直な話、観る側を精神的に追い詰めて怖がらせてくるような如何にもなホラーと言うよりは、『コンスタンティン』に系統としては近いかもしれないです。
もちろん『ヴァチカン〜』は実話を元にしてあるので、退魔方法は『コンスタンティン』より現実的だと思いますが…。メリケンサックも出ませんし。
恐らく基準としては、
・血が出てもある程度なら耐えられる
・『コンスタンティン』が平気
・サスペンス的な要素が平気
・ラッセル・クロウが好き
なら、とりあえずはいけると思います。
ちなみに最後は割と重要。これは多分ラッセル・クロウだからこそ観ることができた感。作中ではお茶目で可愛いおじいちゃんみたいなキャラクター設定なので、闇堕ちの心配なく終始安心して観られるし、何よりつよい。安定の安心感。信用していいです。
あとこれは褒め言葉なんですが、意外と脳筋っぽい感じが…あるような。別に悪魔を物理的に殴ったりはしないんですけれども、そこはかとなく漂う脳筋感…。だがそこがいい。
ストーリーも至ってシンプル。
とある場所に引っ越してきた一家の少年に想像以上に力を持った悪魔が取り憑いてしまい、普段の祓い方じゃ対処法がないので、その土地に隠された悪魔についての秘密を探りつつ祓う話。謎解きと言うか、サスペンス要素もあります。
その土地の神父さまであるエスキベル神父(ダニエル・ゾバット)が良い役しているんですよ。ちょっと情けない始まり方なんですが、それまで見たこともなかった悪魔の恐ろしさを目の当たりにしても逃げず、その内に段々度胸もついてきて、アモルト神父(ラッセル・クロウ)を最後まで助ける。
あとこの映画の良いところは、人間は誰も死なないんですよね。(過去に亡くなっている人はいますが)一家も全員無事だし、神父さまも教皇さまも全員無事。ハッピーエンドで終わるのがとても良い。
ラッセル・クロウのスクーター姿だけでも観る価値あります!怖そうだけど気になってた…という方はぜひ!
ただマジのマジで血もホラーも一切合切ダメな方はやめた方がいいと思います!