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砂の世界への没入感はすごい『デューン 砂の惑星 PART2』

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ついに!『デューン 砂の惑星 PART2』を観に行ってきました。

今回の記事は現在公開中の映画についてのネタバレとなりますのでご注意ください。

 

ちなみに始まりである前作についての記事はコチラ ↓

notelife.hateblo.jp

 

相変わらず、世界観の作り込みがもう半端ないですね。

今回は宿敵ハルコンネン家の様子も出るのですが、これの描き方がまた素晴らしい。

黒い太陽?の惑星…らしく、建物外のシーンではモノクロ表現。

そしてお付きの者たちはみんな男爵に怯えながら従っている。領民たちはわかりませんが、男爵周辺ではまさに恐怖政治のような様相を呈しています。

 

主人公サイドはと言うと、ついに砂漠の民フレメン達と行動を共にし、砂漠で生きる術を学んでいきます。

主人公ポールは驚きのスピードで砂漠での生き方、戦い方に馴染んでいき、フレメン達を惹きつけ、彼らを率いる存在へと変貌していく。

このフレメンでのシーンがまた良いですね…とてもリアルな砂漠での生き方。砂虫ライド。いわゆる“原住民”たちの生き様と強さに感心し、没入していきます。

 

あとはやっぱり音楽。前作同様、音楽が良い。とっても重厚。

画の作り方と合わせて重厚なSFスペクタクル作品なのは前作からちっとも変わっていません。

 

***

 

ただまあ、個人的には…ちょっと中盤以降の展開が…入り込めなかったかな、と。

ハルコンネンだけでなく皇帝周辺の思惑も絡み合ってくるのはまあ、前作から引き続きという流れなのでまだ良いのですが。

 

裏で政治を操っているという秘密組織ベネ・ゲセリットとその教母の思惑の中でポール達がどういう立ち位置なのかわからず…。

ポールの母であるレディ・ジェシカもベネ・ゲセリットの一員ですが、こちらはこちらでアラキスの中で目覚め重要な役割を担いだすので、それはベネ・ゲセリットと関係があるのか、ないのか…?個人的な野心?なの…?

 

何やかんやでポールも覚醒するのですが、結局それはベネ・ゲセリットの思惑なのか、そこから外れた存在なのか…?

全体的に宗教的な意味で異様な雰囲気になってきたと言うか…ポールはすっかり救世主だし、母親も覚醒してから人が変わったかのようだし、何を信じるべきなのか?どこまでいくつもりなのか?いまいちその辺りがわかりにくいんですよね。

 

まあ初見の感想なので、これでまた何度か見直してみたら違う気づきはあるのかもしれませんが。

 

ポールとチャニの恋模様も、そうなることは観る側として初めからわかってはいたけど、でも結局どこで惚れた?な感じもするし。

アトレイデス家の武術指南役も生きとったんかい!な感じだし。

そこから突然核の可能性まで出てくるし。

ハルコンネンの次期男爵登場辺りから南に向かう辺りも展開が早すぎて、結局予知夢のシーンなのか現実で起こっていることなのか、フラグなのか観たまま受け止めるべきなのかわからなくなってくるというか。

 

これがきちんと終わってくれれば、多少途中が駆け足でもきっと「あ〜そうなのか!」と最終的には納得もいくのでしょうが…結局まだ続きますのでこれ…。

初見だけではやっぱり難しいですね…終わりが見えなくてモヤモヤするというか。どこに落ち着きたいのかがわからなくて。

 

 

個人的に、ドラマならまだしも映画には『TO BE CONTINUED』はいらないタイプなんですよね。シリーズや続きものだとしても、基本的に一本の中で完結して欲しい。

これは個人的に完結してから観るべき映画な気もします…。

 

没入感はすごかったです。砂虫ライドも感動したなぁ…あれはすごかった。