のてライフ

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最後はスタオベ待ったなしの映画「ジオストーム」

災害映画…ディザスター映画とも呼ばれていますが、一時期めちゃめちゃ流行りましたよね。

「アルマゲドン」「ボルケーノ」「ディープ・インパクト」「ザ・コア」「デイ・アフター・トゥモロー」…やっぱりノストラダムスの大予言の影響だったのかな。とにかくあの頃は映画の中で地球があの手この手で何度も滅びかけたな、と。

あの頃に比べたら少なくなったように思いますが、それでも年に1作か2作くらいはこういう映画が出るんですよね。

 

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「ジオストーム」。監督はディーン・デブリン氏で、「インデペンデンス・デイ」の製作・脚本を手がけています。

主演は「エンド・オブ・ホワイトハウス」シリーズでもお馴染みジェラルド・バトラー。ちなみに今回は銃を握らないジェラルド・バトラーです。相変わらずクビにはされていますし、それはまあ大変な目にも遭っていますが。

 

ストーリーとしては、異常気象により滅びかけたことのある地球。世界各国が結託し、国際気象宇宙ステーション(ICSS)を中心とした衛星ネットワークで気象をコントロールできるシステム「ダッチボーイ」が作られます。

「ダッチボーイ」と言うのはオランダの少年で、自らの手で堤防の穴を塞ぎ、決壊するのを防いだのだそう。

 

しかし、ある日このダッチボーイがエラーを起こし、世界各地で異常気象が発生するようになってしまいました。

主人公のジェイク(ジェラルド・バトラー)はこのダッチボーイを作った張本人。調査と修理のために宇宙ステーションへと向かいます。

また地上でもジェイクの弟マックス(ジム・スタージェス)がダッチボーイの統括責任者として調査を進めていきますが、そこにはある陰謀が絡んでおり……。

といった内容。流れや構成としてはあるあるな感じです。陰謀に巻き込まれ殺されそうになったりとかね。

 

ダッチボーイの管理方法やら何やらにツッコミどころがあると言えばありますが、それでも災害シーンは迫力ありますし、宇宙ステーション内で立て続けに起こるトラブルにもドキドキしっぱなしです。

ダッチボーイシステム自体もSF好きとしてはロマンが詰まっていますしね。

 

***

 

それはそれとして、この映画においてわたしが何より好きなシーンが三つあります。

まず一つ目は、弟のマックスが陰謀により狙われた大統領を助けるため、シークレットサービス兼恋人でもあるサラの運転する車で逃げるシーン。お互いの職務上、規約違反のため二人の関係は周囲には内緒にしていたのですが…どさくさに紛れてそれが大統領にバレる(バラすとも言う)シーンなんですね。当然、大統領も驚きます。

そんな中、アクション映画でよくあるドライビングテクニック&狙撃テクで追手をやっつけたサラを見た大統領は

「結婚しろ」

と真顔でマックスに言い放つのでした。このシーンは本当に笑いました…。

ちなみに大統領はアンディ・ガルシアが演じています。わたしは「オーシャンズ11」シリーズの非道なカジノオーナー、ベネディクトの印象が強いのですが…今回は中々良い役をするじゃないですか。まあベネディクトも何だかんだ言って協力してくれたりやり返されてたりするから憎めはしないんですが。

 

話が逸れましたが、好きなシーン二つ目。

策略により宇宙ステーションが自爆シークエンスを実行している中、生きて戻れないとわかっていながらもダッチボーイシステムの暴走を止めるために一人残った主人公のジェイク。

扉の認証にアクセスできず絶望したジェイクの前に、なんと避難したはずのウーテが現れるのです。

ウーテはこの宇宙ステーション自体を統括管理している司令官の女性です。現代で言うならばマックスは本社の責任者、ウーテが現場の責任者みたいなものでしょうか。宇宙ステーション内でジェイクと一緒に原因を調査していた、信頼できる女性です。

シャトルで避難したはずのウーテが現れたことに驚くジェイクですが、ウーテもジェイクを助け責任者として職務を全うするためにこっそり残っていたのです。おかげでダッチボーイシステムのリセットに成功しました。

 

しかし、気象を操るダッチボーイシステムはリセットして止められたとして、あくまでそれは宇宙ステーション内に組み込まれている一つのシステムに過ぎません。宇宙ステーションそのものの自爆シークエンスはそれで止めることができないのです。

避難用のシャトルは職員たちを乗せて既に出発済。つまりジェイクとウーテの二人はもう逃げる術が無いことを覚悟で残っていたのです。

爆破される宇宙ステーションと運命を共にしようとしたその時、ダッチボーイが管理していた各国の気象衛星の交換衛星が視界に入ります。その中に滑り込み、爆発の衝撃を耐えて一か八かの救助を待つ……。

爆発から離れ、姿勢制御の噴射で救難信号を出しながら漂うジェイクたちの衛星。すると、そこに現れた一機のシャトル…爆発前にシャトルで避難していた宇宙ステーションのメインスタッフが気付いて、衛星を無事確保したのです!

このシーンがわたしの好きなシーンの三つ目で、この映画の中で最も好きなシーンです。

ディザスター映画って主人公が犠牲になる映画も少なくありませんし、これもその流れではありましたが、なんと無事に生還するのです…!

シャトルが衛星を確保した時、絶望状態だった地上のマックスたちが歓喜に湧き上がったのを見て、わたしも正に同じ気持ちでボロボロ泣きました。スタンディング・オベーションが止まりません。

マックスを演じるジム・スタージェスがここで本当に良い演技をしているんですよ…ああ、思い出しただけでも泣ける。

 

***

 

映画自体は二時間足らずということで、ストーリーもサクサク進んで観やすい映画なのではないでしょうか。

災害のシーンと、宇宙ステーションでのシーンと、地上のシーン。上手く切り替えながら作られていると思います。ぐだったり展開についていけなかったりはそれほど無いですし、上手い塩梅で構成されているんじゃないかと。

個人的には良映画だと思います。程よくハラハラしつつ、ハッピーエンド。犬も無事!最高じゃないですか。

24/02/25現在、アマプラやネトフリなど各配信サービスでも見放題配信されています。ぜひ一度観てみてください!

 

ただあの、すみません、吹き替えは個人的にはおすすめしません…例の如くメインキャラの吹き替えが本職の方ではないので、棒読み感が気になります…勿体無い……!!