のてライフ

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わたしもおんなじ「家が好きな人」である

井田千秋さんの「家が好きな人」を読みました。

何てことのない日常を描いたオールカラーコミック&イラスト集です。

books.rakuten.co.jp

 

ほんわかとした絵柄だけれど、かなりこだわりを持って描き込まれているなと思います。小物だったり、模様だったり、装飾だったり。

五人の女の子たちの部屋&暮らしの様子が描かれているのですが、それぞれの個性がしっかり描き分けられていてとても良い。「あ〜、あるある!」と言った感じのリアルさで、読んでいてクスッとしたり共感したりしちゃって。

 

部屋と言っても「映えを意識した系インテリア」じゃないところがまたいいですね。かと言って、例えば暮らし雑誌に載るような特別なこだわりだったり変わった何かがあるわけでもない。ただただ、日常。そんな感じ。

何だか懐かしさすら感じますね。こういうの好きだな〜。

 

個人的にわかりみが深いのはカエさんです。帰宅したら「あ〜…」ってソファやこたつでぐだりがちですよね。分かる…お風呂とご飯…でも疲れた…ってしばらくうだうだして、どうにもお腹が空いて「あ〜〜!よし!」ってなって掃除と湯張りしながらご飯の準備するやつ。あるあるだ〜。

「わくと同時に風呂!勢いが大事」「風呂に入ればこっちのもんよ」(※作中より)ってところがね。わかるわかる。風呂にさえ入ればこっちのもんなのよ。あとはご飯の後に歯みがきも済ませちゃえばもう完璧。何してもいいレベル。

推理小説が好きなところもおんなじだ〜。うちにもこたつがあったら絶対カエさんみたいな暮らしになるなと思いました。

アルミ鍋の鍋焼きうどんが出てくるのですが、わたしもめっちゃ好きです!白ネギと天ぷらだけ別に買って追加するんですよね〜!冬場は常備してるくらいにはうどん好き。

弁当はちょっと…でも自炊は…って時とかでも手軽にできるし、温まるし、お腹も程よく満たされて最高の食べ物ですよアレは。

 

ちょっと憧れるのはナナコさんです。アンティークっぽい雰囲気。

映画好きなところもおんなじだ。映画観る時に変な姿勢になりがちなのもわかる。

 

ミドリさんも憧れだな〜。わたしも文字書きとしてこんなお部屋に暮らしながら生活したい。

そもそもの部屋のつくり?がオシャレなんですよね。窓のデザインとか、キッチンや洗面所のデザインがちょっと海外風と言うか。

二階もあるし…でもこの二階、ロフトっぽくもある…?って言うか書斎も一段低いところにあるのか…この部分だけ一段下がっていて、そのぶん上にはロフト部分があるのか。なかなか面白い間取りだ。坂道にあるお家っぽい。分譲住宅なのかな…?

いいな〜このお家…こんなお家に住みたい…。

 

読んでいてほっこりする、とても好きな本です。表紙カバーも部屋の壁紙みたいなざらざら感のある紙が使われているんですよね。やっぱり装丁デザインもそういうのを意識されているんだろうか。

暮らしや生活が好きな人なんかは絶対刺さる。読んでほしいな〜。…っていうか15万部突破したんだ…?こういう系の本って1万部行けば十分売れてるなって類だろうに…ベストセラーだ…。

基本的にこういうコミックエッセイ寄りのもの(A5サイズで薄めでフルカラーのやつ…)はほとんど買わないのですが、これは手元に残しておきたい本だなと思いました。

ベストセラーになるのもわかります…ありがとうございました。