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君といた昨日に応えるための映画『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』

『名探偵コナン』と言えば、誰もが名前くらいは知っているであろう日本の国民的作品のひとつ。

毎年春にオリジナルストーリーの新作映画が公開されることでも有名です。

勿論、今年ももれなく『100万ドルの五稜星』が公開予定。わたしはしっかりムビチケを買いました…今からとても楽しみです。

劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』予告②【4月12日(金)公開】 - YouTube

 

ちなみに第47回日本アカデミー賞では、昨年の映画『黒鉄の魚影』が優秀アニメーション作品賞を受賞しました。おめでとうございます!ファンとしても嬉しい限りですね…!

 

 

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そんな『劇場版 名探偵コナン』シリーズ。

どの作品も好きなのですが、わたしにとって何度観てもたまらない気持ちにさせられるのが2022年公開の『ハロウィンの花嫁』なんです…。

 

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名探偵コナンの中でも人気の高いキャラクター『安室透』。

彼のことを簡単に説明すると、コナンが居候している毛利探偵事務所の下にある、喫茶ポアロで働く男性です。

また彼は私立探偵でもあり、同じ探偵の毛利小五郎に弟子入りもしています。

 

しかし、実はそれは周りを欺くための表の顔。彼の本名は『降谷零』——本職は公安警察官なのです。

更にはコナンにおける言わばラスボス、“黒ずくめの組織”への潜入捜査も行っており、彼は組織内でも幹部としての地位を築いています。

 

・ポアロで働くアルバイター兼探偵『安室透』→潜入捜査中

・公安警察官『降谷零』→本職

・黒ずくめの組織の幹部『バーボン』→潜入捜査中

 

以上の三つの顔を使い分ける、優秀かつ有能で恐ろしいキャラクターなのです。

 

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そんな安室さんですが、今回の『ハロウィンの花嫁』では公安警察官の降谷として描かれています。

彼の本職が警察官である以上、彼にも当然警察学校時代があるわけですが…その時の同期4人については、降谷さんにとってはかけがえのない仲間であり、友でもありました。

しかし降谷さん以外は全員、事件や事故に巻き込まれて殉職しています。

 

『ハロウィンの花嫁』は、そんな同期たちと降谷さんが、過去に偶然関わったとある事件が大きく関係しています。

 

作中で明かされる、同期たちと降谷さんの過去の一片。

彼らの絆を見る度に、ひとり残された現在の降谷さんを思うと胸が締め付けられる思いです…。それでも決して立ち止まることなく、己が信念を貫く降谷さんなだけに、余計に。

 

視聴者的には正体はわかっているとは言え、実際その行動には未だ謎も多く本心が掴めないことも多い降谷さんですが…『ハロウィンの花嫁』では彼の“素顔”が垣間見えるのです。

ラストシーンで亡き友を偲ぶように空を見上げる姿が切なくてたまりません…。

 

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この『ハロウィンの花嫁』は、降谷さんだけでなく全体を通して過去と現在がリンクしており、残された人たちが思いを繋いでいくことの切なさと尊さが描かれています。

この記事のタイトルにも入れた「君といた昨日に応える」と言うのは、この映画の主題歌であるBUMP OF CHICKENの『クロノスタシス』より引用させていただきました。

 

“君といた昨日に応えたい”

 

と歌われている部分があって、正にこの『ハロウィンの花嫁』を表した言葉だとわたしは思います。

めちゃめちゃ良い曲なんです…さすがBUMP OF CHICKEN……。この曲があってこその『ハロウィンの花嫁』なんですよね。

 

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コナンをよく知らない方でも、重要な部分には合間合間に説明が入るので観やすいのではないでしょうか。

優秀アニメーション作品賞を受賞した『黒鉄の魚影』ももちろん素晴らしい作品なのですが、わたしはこの『ハロウィンの花嫁』も多くの方に知ってもらえたらな、と思います。