『ハンターキラー 潜航せよ』。
ジェラルド・バトラー主演のアクションスリラー映画です。
実はこの映画は今回が初見なのですが…想像以上にハラハラドキドキで、しかもアツい展開すぎてめちゃめちゃ面白かったです。
しかも個人的にこの映画そのものにはちょっとした思い入れがありまして、懐かしい気分にもなったと言うか。
わたしが書店員をやっていた頃、セル商品(CDやDVD、BD)も取り扱っていたので、本だけでなくそちらの問い合わせ対応もしていたんですよね。
特にわたしの周りは所謂「パートのお姉様方」が多かったので、本は好きでも音楽や映像作品に関してはそれほど精通しているわけでもなく、小難しい問い合わせが来ると大体わたしが対応してまして。
月に一回、来店される年配の男性のお客様がいらっしゃったんですよね。
その方はアクション映画が好きで、特に洋画をお好みだったんです。
ディアゴスティーニのDVDも定期購読されていたり、一般のDVDも大量注文されたりするのでスタッフ内では有名な方だったのですが…まあ、ちょっとだけ気難しい方でして。
問い合わせ内容もはっきりしなかったり、タイトルが間違っているなんてことも多く、「誰々が出ているこういうアクション映画」なんて問い合わせはしょっちゅうだったので、検索にも一苦労。
上手く調べられないと不機嫌になってしまわれる上に、ひと月に購入される金額を決めていらっしゃるようで…合計金額や注文状況、入荷状況などを随時確認されるのですが、量も多いので計算や確認するだけでも時間がかかり。
そんな感じなのでわたしが対応していたのですが、わたしはまあ洋画については大抵分かるので、多少曖昧でもある程度は特定できますし、割と気楽に話していたんですよね。
そんな中、この『ハンターキラー 潜航せよ』の問い合わせも受けて調べてみたのですが、DVD検索ではヒットせず。
ネットで検索してようやく、これから公開予定の映画である(当時は)ことが判明して、それをお伝えしたんですよね。
それからしばらくして、DVDが発売された後にまたこの問い合わせを受けたりしたので、何だか印象に残っています。
そもそもわたしもアクション映画はよく観ますが、こういう映画は「戦争モノか…」なんて思って当時はあまり触れておらず。
そんな中でのアクション映画好きのお客様(『エクスペンダブルズ』に出てるようなアクション俳優の方々の映画がお好みでしたね…)が何度も問い合わせされてたので、結局どういう映画なんだろうと気になった記憶があります。
何せジェラルド・バトラーでしたしね……いやはや懐かしいです。
昔話が長くなりましたが、そんな『ハンターキラー 潜航せよ』。
アメリカの潜水艦が作戦行動として密かにロシアの潜水艦を追跡しているところからはじまります。
そんな中、突然ロシア潜水艦が爆発により沈没。
更にアメリカの方は頭上から未確認の艦の攻撃を受けて撃沈してしまいます。
アメリカは突然消息を絶った潜水艦について詳細を調べるため、グラス艦長(ジェラルド・バトラー)が指揮する攻撃型原子力潜水艦、USSアーカンソー(ハンターキラーとも言われている)を向かわせます。
それと同時に陸の上では怪しげな動きをするロシア側の様子も確認するべく、現地に特殊部隊を送り込むのです。
そして調査を進めていくと、ロシアで国防大臣が自国の大統領を監禁してクーデターを起こし、自国の潜水艦を沈没させ軍部を掌握すると言う事態になっていたことが判明。
第三次世界大戦を止めるべく、アメリカは監禁されたロシア大統領を救おうと陸で、海で、作戦を開始するのです。
これがまたアツいんですよ…!
敵の敵は味方ということで、普段は睨み合っているアメリカとロシアですが、今作ではちょいちょいお互いを助けるシーンが入ります。
例えば、序盤で国防大臣の破壊工作により沈没させられたロシア潜水艦の艦長。
何とか生き延びていてアーカンソーに保護されるのですが、ロシア大統領救出のために敵地へと向かう際、敵の危険な領海内を気づかれずに進む手助けをしてくれます。
また、クーデターを起こしたロシア国防大臣がアーカンソーに攻撃した時も、それまで敵対していたロシア駆逐艦が助けてくれたり。
陸ではロシア大統領のSPが、救出に来たアメリカ特殊部隊が潜入するのを助けてくれたり。
最後の最後まで目が離せずドキドキしっぱなしです。
戦争映画特有の暗い感じもなく、最後もハッピーエンドで終わるので気持ちの良い映画だと思います。
久々にこんな面白い映画を観ました…いやはや、ジェラルド・バトラーはやっぱり良いですねぇ…。
何だか『ジオストーム』がまた観たくなりました…。笑