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“できるかぎり”やるということ『グッド・オーメンズ』S2 - EP2

 

昨日に引き続き『グッド・オーメンズ』S2の第二話を観たのですが。

 

タイトルにも書いたクロウリーのセリフが妙に深いな…と思ったのです。

 

filmarks.com

 

 

作中でクロウリーは、悪魔として神のお気に入りの人間に大きな試練を与える仕事を命じられます。

人間に親しみを感じているアジラフェルは「神がそんなことをするなんて」「それは正しいことなのか」と信じられない気持ちを抱き始めます。

 

しかし実際のクロウリーは「そう見えるように仕事」をしていただけなので本当の意味で人間が困るような悪いことはしていませんでした。

それを知ったアジラフェルは安心すると同時に、クロウリーは味方で優しい男なのだと見抜きますが…クロウリーは否定します。

 

「味方じゃない。地獄に従おうとしているだけ。“できる限り”」

 

と。

それに対し、アジラフェルは「それはなんだか孤独だ」と言うのですが。

 

最終的にアジラフェルも上司のガブリエルに対して嘘をつき、神の意志を少しだけ誤魔化す形になってしまいました。

アジラフェルは「自分はもう天使ではいられない」「堕天使なのだ」と怯え、クロウリーの迎えを受けますが…クロウリーは言います。

 

「お前はただの天使だろ。——天国に、できる限り従おうとする」

 

 

この作品の中では、クロウリーもアジラフェルもお互いに、天使としても悪魔としても異質な存在なんですよね。

神の御意志は絶対とされる世界で、宇宙や地球、人間を愛しており、天国だの地獄だのに盲信していない。

神の御意志があること、そしてそれは従うべきであることは本能で理解しつつも、「自分の考え」を持っている存在。

 

この“できる限り”やるという精神…あるいは考え方は何気に重要な気がします。

 

 

わたしたちが社会に出てどこかの組織に所属すると、その身を全力で捧げることを求められがちです。

組織としての方針などに対し、疑うことなく、時にはプライベートも犠牲にしながら身を捧げる。

 

はたしてそれを是とするのが、自分にとって、あるいは世界にとって正しいことのか?

 

何気にわたしたちの社会にも当てはめられる深い話だな…と思いました。

 

 

こうして見るとクロウリーって、何気にすごい男じゃないですか…???

物事の本質?を理解している節があると言うか…。すごいな…。