
何気なく目に留まった『仕掛人・藤枝梅安』という映画。
最初は「うめやす…?」と思ってたんですけど、「ばいあん」でした。笑
そもそも『仕掛人・藤枝梅安』と言えば池波正太郎の時代小説シリーズ。
『鬼平犯科帳』などと並んで有名なシリーズであり、テレビドラマやコミカライズなど色々なメディアで展開されている作品です。
……などと言いつつ、わたしもタイトルに聞き覚えがあるな…くらいで実際に触れたことはなかったのですが……。
アマプラで見かけたこの映画版『仕掛人・藤枝梅安』は、2023年が池波正太郎の生誕100年ということもあって制作・公開された映画だそう。
「時代劇、新時代。」というテーマの通り、メインビジュアルからしてどこかモダンっぽい雰囲気もありながら、しかし時代劇らしさを失うことのない絶妙な塩梅の映画となっていました。
あらすじ
鍼医者である藤枝梅安には裏の顔がある。
それは裏稼業の元締めから金を貰い、生かしておいても為にならない人間を闇に葬る「仕掛人」としての顔だった。
梅安はとある老舗料理屋の女将の始末を頼まれるが、内情を調べるうちに様々な裏事情が絡み合ってきて……。
時代劇に詳しくなくても楽しめる!
わたし自身、時代劇にはさほど興味がなく……しかしキャスティングに惹かれて観始めたんですよね。
そうしたらものすごく面白かったって言う。
主人公の藤枝梅安を演じるのは豊川悦司さん。
これがまた冷酷な仕掛人であり、鍼医者として、あるいは人としての人情もあり、そして女性が放っておかないスマートな男性としてまでバッチリ演じていらっしゃる。
これは豊川さんが演じる梅安先生だからこそ面白いのかもしれない……!
でも相棒の彦次郎を演じる片岡愛之助さんもすごく素敵。これがまた梅安先生との関係性が絶妙なんですよ!
信頼し合っているけれど、むやみやたらと踏み込むことはなく、押し付けることもない。しかしお互いに何も言わずとも助け合っている。
ものすごく大人で、唯一無二のいい関係性なんですよね……!観ていて安心できると言うか、気持ちがいいんです。
時代劇だけれど、ただただ古くさいとか分かりにくいとかそういうこともなく、自然とあの世界観……雰囲気?に入り込める感じ。
わたしのような時代劇を知らない人も楽しめるよう、おそらく細かい部分で現代風なアレンジのようなものが加えられているんじゃないかと思うんですよね。
例えばストーリー構成であったり、キャラクターの描き方であったり、撮影技法だったり……?(どうなんでしょう……わたしも詳しくないのでなんとも言えませんが…)
まあそんな感じで、現代風に言うなら悪を成敗するダークヒーロー映画『仕掛人・藤枝梅安』。
めちゃめちゃ面白いです!観たことない方ぜひ!今ならAmazon Prime Videoで見放題配信中です!
ちなみにこの映画、実は二部作となっておりまして。とは言え、お話としてはそれぞれで完結します。
今回は一作目について綴りましたが、また二作目についても記事書きます!二作目もアマプラにありますので!