のてライフ

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たったひとつのことが惜しすぎる『泳ぐ夢を見た。wacca作品集』

 

waccaさんというイラストレーターさんがいらっしゃいます。

描かれるイラストは青やピンクを基調とした、幻想的かつノスタルジーを感じさせるもので、いわゆる「エモい」と呼ばれるタイプのイラスト。

なんと西鉄とコラボもされていて、太宰府や天神など福岡の風景を描かれたりもしています。

 

そんなwaccaさんの初作品集がこちら。

 

books.rakuten.co.jp

 

 

ノスタルジックなイラストがとても好きで、作品集が出たと聞いてすぐに購入させていただきました。

わたし自身、Lo-FiミュージックやChillミュージックなんかは好きなので、そういったものを連想させる(あるいはそういう動画で使われがちな)イラストには惹かれてしまうんですよね。

ページ数もしっかりありますし、制作工程も乗っていたりして、ボリュームのある本だと思います。最初から最後までwaccaさんのイラストが楽しめる。

 

ただひとつ。

 

製本(あるいはレイアウト)が 残念すぎる !!!!

 

ワクワクしながら開いてびっくりしました。

 

見開きでイラストを載せてくださるのは大歓迎です。大きい紙面で見られますから。

でも一般的な製本方法だと、本って完全には開ききらないじゃないですか。いわゆる本の「ノド」と呼ばれる部分が見えなく(あるいは見えづらく)なってしまう。

 

描き込まれている素敵なイラストほど見開きで大きく見せようとされているものの、結局「ノド」の部分が見えないんですよ。

しかもイラストとか写真って、構図的に中心付近に見せたいものを置くことで視線を集めたりするんですね。人の目を引くグラフィックというのは、そういう構図も考えた上で制作されているもので。

 

つまりどういうことかというと、「ノド」に隠れて一番良いところが見えないんです…。

 

↑わたしが好きなイラストの一つなんですが、中心に人物が立っていますよね?

このイラストも見開きで載っているんですが、もはや中心の人物がノドに吸い込まれて全く見えないです。消失してます。

一瞬、イラストの内容編集したのかな?と思ったくらい…。

 

作品集でこれは致命的だと思うんです…もう少し何とかならなかったのかな…。

 

 

あまりこういうマイナスなことは言いたくないのですが、SNS上などでも無料で見られるイラストを「手元に残してじっくり見たい・保存しておきたい」という理由でわざわざ紙で購入した『作品集』なのに、『良いところが見えない』のはあまりにショックで……それだけが残念な本です……。