『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』。
こうして日々文章を書いていると、いかに自分の語彙力が低いかというのを痛感します…。
わたしは小説家ではありませんが、それでもこうしてエッセイのようなものを書くにあたって、何かしらの参考になるかと思い購入した本です。
作中の『名作とは語彙力の賜物』という言葉が個人的に名言すぎて。
文章を書くことって、言語を習得しているなら誰でももれなくできることなんですよ。
「わたしは元気です」「今日は楽しかったです」というのも立派な文章ですから、幼稚園児でも文章は書けるわけです。
ではこうして“書く”ことを生業・あるいは趣味にするにあたって、どうやって誰もが書ける文章から脱し、独自性を出せばいいのか?
もちろん専門知識も重要ですが、何より「自分なりの表現を駆使する」のが大事なんですよね。
そのためには「感動した」だけにとどまらない語彙力というものも必要になるわけで。
名作や名文って、よりリアルで想像力を刺激するような体験を読者にさせるか、というもののような気がします。
特にわたしは感覚で物事を捉えがちなので、「感動した」ではなく「心が震え、思わず膝から崩れ落ちそうになった」という風に書かれた方が、自分の身と照らし合わせて体験しやすいんですよね。いわゆる「読書体験」ってやつです。
しかしまあ、いざ自分で書くとなるとそれはもう難しいったらありゃしないわけですよ。
結局似たような表現になってしまう…とか。「この表現、さっきも使ったぞ!?」みたいな。笑
この本は、そんな時のヒントとして使える本です。
例えば先ほどの「感動した」という感情表現であれば、体の反応(足に力が入らなくなる、など)と心の反応(胸がいっぱいになる、など)の二つの面からの表現が挙げられています。
他にも身体的特徴だったり、声の特徴だったり、情景描写だったりについて書かれており、「言われてみればそうだよな…」という痒いところにまで手が届く本だと思います。
書くのが好きな方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
これを読めばあなたもボキャブラリーが増える…かも?笑