『世界一やさしい「才能」の見つけ方』。著者は八木仁平さん。
八木さんと言えば、前作の『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本で随分と話題になりました。
ビジネス書、自己啓発本のコーナーで今でも見つける本ですよね。
そんな八木さんの2冊目の本が、この才能の見つけ方の本です。
▼ちなみに前作の「やりたいこと」の方はこちら。実はわたしもこちらはまだ読んでないんですよね…。
多くの人が「才能」と言うと、
「他の人よりも秀でたスキル」
と思いますよね。実際わたしもそうでした。
例えば野球の大谷翔平選手なんかを見ていると、彼はもう才能の塊だと誰もが思いますよね。
(もちろんそれだけではなく、ご本人によるとてつもない努力の結果でもあることも分かってはいますが)
しかし八木さんは、「才能=他の人より秀でたスキル」というのは間違いだと断言しています。
ならば、八木さんの言う「才能」とは何なのか?
それは
「つい、やってしまうこと」
なのだそうです。
自分でも意識していないようなことが、自分だけの「才能」…「強み」であると。
そんな中でも特にわたしが衝撃だったのは、
「憧れ」=「自己否定」
であるということ。
普通、自己啓発本では
「憧れの人物・生活を思い浮かべ、念頭に置き、それに向かって行動しましょう」
といったようなことが大体は書かれていると思います。
それが自己否定につながると言うのです。
何故なら「憧れ」とは、「今の自分はダメだから、こんな自分になりたい」という考えからくるものだから。
でも確かに、言われてみればそうなんですよね。
今の自分や現状を認められず、手が届くかも分からない遠い場所ばかり見ているようなもの。
そう考えると「憧れとは自己否定である」、というのも頷けます。
そして、だからこそ自己肯定感が低く、自分探しをやめられない人が多いのだと。
……正論かつ耳が痛い話です……。
本書では、「ならばどうやって『才能(強み)』を見つければいいのか?」ということに対し、具体的な方法が示されています。
短所から逆算してみたり、これまでのこと振り返る質問から導き出したり…。表やリストなんかも豊富で、かなり具体的です。
自己啓発本にありがちな
「〇〇だから△△なんです!」
という説明(解説)だけで終わることなく、
「じゃあ具体的にはどうしたらいいのか?」
という、行動に落とし込みやすい方法を詳細に提示してくれています。
これは売れるのも分かりますね…おすすめです。