『孤独のグルメ』と言えば、やっぱり松重豊さんのドラマが頭に浮かぶのですが。
昔、原作を読んでみたいということになって文庫版を購入したんですね。丁度、再文庫化されたこの本の出版のタイミングだったと思います。
まあ松重豊さんのドラマが頭に浮かぶと言っても、実を言うと観たことはないんですよね。
何故なら、絶対お腹が空くから。笑
でもストーリー?というか、そもそもどんな雰囲気なのかと気になって(一人で食べるだけというのは知っていますが)本の方を読んでみることにしたのです。
それから何度か読み返していますが…こう、何とも言えない味わいがあるというか。何度読んでも面白いというか。不思議な魅力のある作品ですよね。
特別何かが起こるわけでもないし、主人公の井之頭五郎が出先で飲食店を探しつつ、時には出鼻を挫かれながらもひとり飯をするというだけなのに。何故こんなにも面白いんでしょう…。
しかもたまに名言も飛び出しますしね。
ちなみにわたしが好きなセリフは「腹がペコちゃん」です。(そこかい)
いやはやこれは声に出して読みたいセリフ、ナンバーワンですよ。語呂が良すぎる。五郎だけに。
あとはわたしもそこまでお酒を飲まないタイプなので、五郎さんの気持ちもよくわかる…美味しいもの食べたいけどお酒ありきは…という。
久々に読むとやっぱりいいな。
こういう、ごく普通の人間がただご飯を食べて喜怒哀楽しているだけのお話はなんぼあってもいいですからね。