数年前に、表紙の雰囲気に惹かれて何気なく購入した本『今日もコーヒーを淹れて。ご機嫌に暮らす21の方法』。
著者はMochaさん。YouTubeで暮らしの動画をアップされていたり、オンラインショップで自家焙煎珈琲豆を販売したりされていらっしゃるそうです。
ちなみにこの本では石垣島での暮らしが書かれていますが、昨年にMochaさんご夫婦は沖縄本島に引っ越しをされたとか。
暮らしの本ってここ数年ですごく増えたイメージです。
Vloggerやインスタグラマーと呼ばれるような方々が増え、そんな方々が本を出版される機会が増えたからでしょうね。
以前ブログで書いたtokaさんの本もそうなのですが、わたしはこのMochaさんの本も好きなのです。
ご自身が暮らしていく上での心地良さを第一につくられた暮らし。
特別なことをしているわけでも、気負うこともなく、等身大のままシンプルに暮らしていらっしゃるのが分かるので、こちらとしても読んでいて癒されるんですよね。
やっぱり、こう…こういう本の中には、いわゆる映え的なものや読者の反応を意識していたり、本当に普段から毎日そんな風にやってるの?と言うような手間暇をかけていたり、参考になると言うよりは単に見て「ふーん」と思って終わりなものもあったりして。(個人的な感想です)
けれどMochaさんの場合はそんなことは関係なく、「なるべくしてなった」感を感じられるというか。
特に石垣島と言う土地柄、高温多湿や台風など暮らす上で気になることも多いわけで。しかしだからこそシンプルに、上手に暮らしていらっしゃるのだなと感じられました。
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そしてこれは暮らしの本と言うだけでなく、生きる上での考え方としても非常に参考になる、とても良い本だと思います。
「わたしばかりが負担している」と思う方が多いであろう家事について。
つまり「自分が犠牲になっている」「わたしばかり」と考えてしまうと、周りからの明確な評価がないこともあって家事がただただ苦行になってしまいますよね。
けれど、家事は「家族への貢献」であったり「自分の努力の結果」のように捉えることで、自分は人の役に立っているのだと考えることができる。=『自分の機嫌は自分で取ることができる』。
そんなことについても書かれています。
目の前のことをどう捉え、どう生きていくかは自分の自由です。
「何でわたしばかり」とイライラしながらこの先の人生を生きたいのか。
「毎日やり遂げる自分は唯一無二の存在だ」と自信を持ちながら生きたいのか。
本当の意味で自分を大事にできるのは自分しかいません。
パートナーも、子どもも、会社も、そういった意味では誰も自分を一番には考えてくれませんから。
『今日もコーヒーを淹れて』は、自分の生き方を改めて見直せるような、そんな気づきをも与えてくれる本です。