のてライフ

わたしの LOVE & LIKE を伝えるブログ

読書記録

その一瞬を切り取る『門野葉一スケッチ集「MEN IN SUITS」』

綺麗に整えられた絵も良いのですが、わたしは『スケッチ』を見るのが結構好きです。完成された絵よりも息遣いを感じるというか…。 鉛筆や筆で、その時の情景を映し取るようにただ線を引く。そうやって生まれた荒さのあるスケッチの方が「その瞬間」を感じら…

もう二度と読めないかもしれない『ライオンのおやつ』

以前、作家である小川糸さんの暮らしについてのムック本を読んだ話をブログで書きました。 notelife.hateblo.jp わたしは小川糸さんの著書については知識としては知っていたものの、実際に読んだことはなく。 このムックを読んだ時に「これはぜひ著書も読ん…

見方を変えるキッカケになる『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』

買ったままずっと読めていなかった『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』をようやく読みました。 books.rakuten.co.jp 舞台はコロナ禍真っ只中の東京。世間が不安や窮屈さ、先行きの不透明感に満ちていた頃のお話です。一話完結型の短編集形式となっています…

人のこころのやわい部分に触れるような『ホテル・メッツァペウラへようこそ』

今日はコミックス『ホテル・メッツァペウラへようこそ』についてです。 じっくり腰を落ち着けて文字を追いたいところではあるのですが、最近は漫画の気分でもあり。 books.rakuten.co.jp 舞台はフィンランド、ラップランド地方。 謎の刺青青年『ジュン』は、…

『メンタル強め美女白川さん』は全ての女性の味方である

何も知らずにタイトルだけ見ると「え、美女とか言っちゃう系…?」と思ってしまう方も中にはいらっしゃったり…?表紙もガーリーな感じだし。 しかしそれはもったいない! この本の真髄は中身にあるのです。悩める現代の全ての女性におすすめしたい本No.1とは…

なんてことのない猫との日常が愛おしい『じじ猫くらし』

ふじひとさんの描く猫が好きです。猫がもちもちなんですよ…。 あといい感じにデフォルメされているのに、猫の挙動の描き方が正しく猫らしくてどこを見ても可愛い。ちなみにふじひとさんご自身も可愛い…。 ほんわかとした絵柄がとても雰囲気に合っています。 …

「毛づくろい」?いいえ、これは「化粧」です!——写真集『ねこ』を読んで

猫好きなら一度は耳にしたことぐらいあるであろう写真家・岩合光昭さん。 NHKの『岩合光昭の世界ネコ歩き』という番組を撮影されていることでも有名ですね。わたしも時々観ています。 そもそも岩合さんは動物写真家なのですが、今となっては猫写真家と言って…

憧れが詰まった『小川糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし』

今回は偶然の出会いにより衝動買いした『別冊天然生活 小川糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし』についてです。 こちらは本ではなくムックですが、読みものとしても充分楽しめる内容となっています。 books.rakuten.co.jp わたしは雑誌を読むのが割と…

わたしもおんなじ「家が好きな人」である

井田千秋さんの「家が好きな人」を読みました。 何てことのない日常を描いたオールカラーコミック&イラスト集です。 books.rakuten.co.jp ほんわかとした絵柄だけれど、かなりこだわりを持って描き込まれているなと思います。小物だったり、模様だったり、…

自分を読み解くための「78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット」

皆さんは「タロット占い」と聞くとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか? 「怪しいカード占い」 「占いの館とか道端でやってる、当たるかどうかも分かんないやつ」 …関係者各位、すみません。わたしはこんなイメージを持っていました。 そもそもわたしの…

とにかくやるしかない「ジェイソン流 お金の稼ぎ方」

「ジェイソン流 お金の稼ぎ方」読みました。 前作の「ジェイソン流 お金の増やし方」は、未だにいつ見てもどこで見てもビジネス書やお金の本の上位に入っているくらい有名ですよね。 ずっと気になってはいたのですが…投資…薄給には中々に縁の無い世界…。しか…

もはやアートな「クロネコと首輪」

今日はバレンタインですね。みなさんはこの、おしゃれな首輪をつけた黒猫を見たことがありますか?そう、某チョコレートのパッケージにもなっています。 イラストレーターでもある木野聡子さんの愛猫ジュウハン氏がモデルとのことですが、これがまたとっても…

謎多き絵師の冒険譚「風神雷神 下」

先日読んだ上巻に引き続き、下巻も読み終わりました。 books.rakuten.co.jp 下巻ではローマへの旅路においての物語が書かれています。 宗達とマルティノたちが海外でどのようなものに触れ、どのように感じたか。本当にフィクションと思えないほどにリアルに…

こんな暮らしがしたい「おうちを楽しむマイルーティン」

インスタのおすすめで知ったtokaさんの「おうちを楽しむマイルーティン」。読みました。 books.rakuten.co.jp 帯の通り、暮らしのヒントとレシピが多めで個人的には好きです。割とこういうインフルエンサーさんの本って、暮らしのことに限らずその方のエッセ…

謎多き絵師の冒険譚「風神雷神 上」

「楽園のカンヴァス」を読んでからというもの、原田マハさんの筆致にのめり込んでいます。 著書を少しずつ読み進めているのですが、今回は図書館で見かけて衝動”借り”してしまった「風神雷神」上巻を読み終えたので、記憶が新しい内に一旦綴っておきます。色…

英語勉強法を新たな視点から考える「英語日記BOY」

「英語日記BOY」という本を読みました。 実は前々から英語が分かるように(喋れるように)なりたいとぼんやり思ってはいて。日記くらいから始めてみようかなあ、それなら今書いてるし、とふと思い立ち衝動的に買った本です。 books.rakuten.co.jp 何とな〜く…

「ヘルメス」の謎が謎を呼ぶ

「ヘルメス」を読みました。 何年振りかってくらいにハードカバーの文芸書を書いました…。気になっていたイラストレーターさんが表紙を手掛けていたからと言うのもあるのですが、何よりまあSFだったので…(SF大好きマン) books.rakuten.co.jp 今回は割と内…

「楽園のカンヴァス」を通して世界を見つめる

"> ">個人的に好きなものは多々ありますが、その中でも「アートミステリ」というジャンルが割と好きな部類に入ることに最近気が付きました。 ">と言っても、これまでは主に映画ばかり観ていたのですが。お馴染み「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ、最近なら…

日常から非日常へと向かう「0メートルの旅」

「0メートルの旅」読みました。 この本はたまたまX(Twitter)で、著者の岡田さんと編集の今野さんが、三年前の初著書がついに重版されたと喜んでおられるのを見て興味を持った本でした。そもそも最初に見かけたのは編集の今野さんの呟きの方で、そこにリン…

「山の上のパン屋に人が集まるわけ」を探りに行く

「山の上のパン屋に人が集まるわけ」を読みました。 実は今回で読むのは二度目なのですが、読む度に帯を見ては「“1人の主婦“ってレベルじゃないだろこの方は」と思います。(※褒めてます) 生き方がロック過ぎる…。としか言えない…。 books.rakuten.co.jp 私…

ひとりで楽しむ「続ける思考」

「続ける思考」読みました。 とても現実的で、とても始めやすい考え方が終始詰まった本でした。(もちろん、だからと言って井上さんのようなルーティンが出来るかは別として…) books.rakuten.co.jp とにかく5分でも1分でも良いからとことん細分化し、「手を…